2018年6月1日3331 Arts Chiyodaにて開発事例文徹底解説イベント&交流会が開かれました。
このイベントは先日発売された「最新事例に学ぶロボアプリ開発 豊かなUser Experienseを生むロボットユースケースデザインとフィールドテストによる現場改革編」の著者である内田伸穂氏による本の解説と、参加した皆さんで交流会をするというものです。
最初にソフトバンクロボティクスの村林さんよりご挨拶をいただきました。
次にソフトバンクロボティクスの松田さんより、最新のPepperの動向をお話しいただきました。
この内容は今週、名古屋・大阪・福岡で開催されるPepperパートナー&デベロッパーMeetupでも紹介してもらえるようです。
著者のソフトバンクロボティクスの内田さんです。内田さんはソフトバンクロボティクスで一貫して法人向け事業開発及びプロジェクト推進を担当しています。本著はその経験からロボット導入に必要なプロセスを明らかにしています。
ロボットユースケースデザインとは「自社ビジネスや顧客の課題解決に貢献するロボットの利用シーンを探す活動」と定義されています。
まず、ロボット導入活動の全体像についての話がありました。課題解決をするためには、ロボアプリやロボット単体だけでなく各要素をバランスよく取り込まなくてはいけないという話です。
「市場の存在」と 「ROIの成立」と「ホールプロダクトの提供」が満たされた時にロボット導入がよい結果をもたらします。
ロボット導入において実証実験もうまくいかないことがあります。それらのケースではPepperのスペックや以前の問題でつまずいていることがたびたびあります。
これらの説明を来場者の皆さんも同意されているようでした。
Pepperを導入してすぐ課題解決がするよりは、実際には徐々にピボットしたりPDCA を回して改善して課題解決に近づいてる事の方が多いようです。
本のChapter5の「今後のユースケースデザイン」の章にも書かれていますが、今後のユースケース発展の方向性の一つとして「次世代店舗」と言うコンセプトがあります。最初からロボットがいる想定の店舗ごと設計してしまうという発想です。
動線や環境面での課題を最初から解決するとともに従来店とは異なるお客様体験を作ることを目指します。
また他のロボットとの共同といった世界観が作れれば、今まで体験したことないお客様の体験になりそうです。
最後にチャレンジングなユースケースの方向性として挙げていたのは「笑ってるうちにいつのまにか購買行動をしてしまっているというものです」これを実現するメソッドはまだ確立されていませんが実現されればすごい世の中になりそうです 。
最後に質疑応答の時間です。
質問:お仕事かんたん生成2.0で作ったアプリはどれも簡単に作れる反面、メニューから選ぶ画一的で同じ体験になってしまいがちだと思います。凝ったものを作ろうとした場合開発が必要で、お仕事かんたん生成で作ったソリューションはユースケースデザインの成功例としてはあまり出てきにくいのではないでしょうか?」
回答:「紹介したベーカリーの事例はお仕事かんたん生成2.0を利用して作りました。ただ、このお仕事に関しては広告制作をお仕事としてしていた方が頑張って作ってくれました。話すシナリオだったり訴求させる方法は非常に工夫がしてあって面白いものです 。」
本の紹介の後は交流会でした。今回の交流会では個人でPepperを購入している方も、法人で持っている人も同じくロボットユースケースデザインと言うテーマに対して色々な意見を交換していました。
アトリエ秋葉原としても好評の声が多ければまた事例本の解説イベントや、ロボットユースケースデザインを語る会を開催したいです。
最後に内田さんを囲んで集合写真を撮りました。ご参加いただいた皆さんありがとうございました。