笑ッカソン2018 イベントレポート 前編

By | 2018年11月16日

先日2018年11月3日と4日にかけて笑ッカソン2018というイベントをアトリエ秋葉原にて開催しました。

非常に盛り上がったイベントとなりましたので写真で振り返っていきます。

 

このイベントの目的は「世代を問わずロボットの新しい演出を考えること」です。

テーマは「笑い x Pepper x 映像」です。演出を考える上で「笑い」は「怒り」「悲しみ」にもつながるので一般的なテーマで、さらに今回Youtuberなど動画に触れる機会も増えていることから映像として表現することを目的になりました。

主催は慶應義塾大学SFC研究所上席所員/FCL代表の白井宏美氏です。白井先生は慶應義塾大学でゼミを開催しており、普段からロボットの演出を考えている学生が参加したこともこのイベントの特徴です。

ハッカソンといっても普段から考えている人も多くないテーマなので、いきなりチームに分かれるわけではなく初日の半分はインプットを行いました。

まず最初に、ゼミでPepperの動画作品を制作している学生達から、今回のイベントで想定している作品のイメージです。Pepperがまるで意思があるような作品を出来れば作ってほしいということでした。

続いては動画作成にあたってのメディア比較です。 YouTube Instagram TikTok Twitter などのメディアによる違いの分析です。

視聴者層の違いと視聴者の楽しみ方の違いなどを分析して共有してくれました。

動画制作にあたってのポイントの共有です。

Pepperの企画を考えるにあたって、ロボットだから完璧にできるように見せるだけでなくできないことに着目することでギャップが生まれ、企画になる。

動画制作にあたってはカット割の呼称があり、これらをチーム内で共有することで効率的に制作ができます。

またフレームの角度によっても威圧感を与えたり、怯えてる様子を取ることが出来たりして効果があります。

Youtuberのようにセリフの間を極力カットして、テンポを早める編集も最近は流行っています。TikTokなどのメディアの場合はスマホで撮影するので、縦長の画角になることが特徴です。これらの特性を考えて動画制作に入れると有効です。

実際にゼミの中で制作した動画の公開とそこで狙った演出効果などについても解説してくれました。

一つ目はメントスコーラ。これはYoutuberの定番のネタですが、なんでもできそうなイメージのロボットが何もできないというところに着目しています。

時事ネタと組み合わせたワールドカップも同じような効果を狙っています。

 

続いて今回の笑ッカソンは審査員が3名参加してくれており、審査員の実績紹介とパネルディスカッションを行いました。

まずはクリエイティブオルカの末宗佳倫氏です。ロボットダンスクリエイターという肩書きでロボットのサイズや環境問わず、ロボットダンスを多数作っているクリエイターです。

末宗さんはロボットの笑いというテーマにおいては、ロボットだけの世界ではなく人との関係で笑える楽しめる空気を「グルーブ感」と表現しそれを作って欲しいとおっしゃっていました。

続いてヘッドウォータースの渡部知香さんです。Pepperが発売される前から公式のアプリを多数制作しており Pepper 一般モデルの中のロボアプリも多く携わっています。

最後に坂下翔氏です。坂下さんを株式会社ワントゥーテンという企業に所属しており、多くのPepperの公式アプリの制作に携わっています。

Pepper最新事例に学ぶロボアプリ開発~豊かなUser Experienceを生むロボットユースケースデザインとフィールドテストによる現場改革編~ の4章の執筆も行っています。

このように実績多数の強力な審査員が集まってくれてイベントに厚みが出ました。最後に3人によるパネルディスカッションを白井先生のモデレーターにより行なってチーム分けに移っていきます。

写真から見てもわかるようにパネルディスカッションは非常に盛り上がりました。

後半ではチームに分かれて早速動画の素材取りに入りました。

1日目はここで終了です。2日目の模様については次の記事で公開します。

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