pepper のアプリ開発プラットフォームとしての魅力をより多くの人に知ってもらうべく Mashup Awards 11 の全国で開催されるハッカソンイベントに同行する形で日本全国を回っています。
8月8日、9日、その第一回目となる「CIVIC TECHで創ろう未来の会津!!〜 Mashup Awards Hackathon with Students 会津編〜 #MA11」の参加レポートです!
当日 pepper はメイン1台、予備1台。1グループ3名の方に使っていただくことになりました。
作られた作品は 「方言を教えてくれる pepper」
pepper は会津弁を聞き取り、それに対応する標準語を教えてくれます。
一見これだけ聞くとシンプルな内容ですが、標準語と会津弁の対応表はサーバーで管理。自由に更新、追加ができるようになっており、みんなのインプットでどんどん賢くなる pepper の基本的なアーキテクチャーが構築されました。たった2日で、しかも pepper を初めて使った人たちの手によって。
技術的には今回サーバーサイドテクノロジーとして「ニフティクラウド mobile backend」が使われました。
サーバーとの通信、pepperはインターネットに常時接続しており、また python や JavaScript で自由にプログラミングができる環境が用意されていますので、比較的簡単に実装することができます。今回のチームは pepper の胸のディスプレイで JavaScript を実行、これがサーバーと通信し、かつ、pepper 本体と通信をするという方式が取られました。
Web 系の API は JavaScript と親和性が高いものが多いので意外とこの方法常套手段かもですね。
JavaScript で pepper をコントロールする方法は次の Qiita 記事が参考になります。
PepperタブレットにおけるJavaScript活用コンテンツ(QiMessaging JavaScript)
チームの作品はクラウドのDBから取得した会津弁用語集を pepper がダウンロード、聞き取った言葉に最も近かった言葉を選びクラウドに問い合わせ、標準語を引き出してきて pepper が発話するというところまで実装ができていました。
構想はさらに、標準語から対応する方言を教えてくれる機能、聞いたことのない方言を記録して、それを教えてくれる人を募り、タブレットのバーチャルキーボードも駆使しながら、新しい言葉を学習するといった機能などなどありました。
会津弁を起点としたアプリアイデアでしたが、会津弁に限らず全国の方言の未来への継承、クラウドに知識が集約される機能の他ユースケースへの応用などいろいろ想像が巡る作品でした。
最後に、審査員からの何故ペッパーじゅないといけないのかという質問にチームの方「人に聞くのは恥ずかしいことも pepper には質問できる、pepper は人間じゃないから」なるほどです。
今回結成されたチームの作品、見事学生賞を受賞。おめでとうございます!
みんなのアイデアで限りない可能性のある pepper、次はどんなアイデアが実装されるか!
(pepper app challenge 2015 winter はあなたの挑戦を待っています)