Pepper のアプリ開発プラットフォームとしての魅力をより多くの人に知ってもらうべく Mashup Awards 11 の全国で開催されるハッカソンイベントに同行する形で日本全国を回っています。
9月5日、6日「Mashup Awards 11 ハッカソン予選 鹿児島 in さくらハウス 〜 最新APIでMashup!!〜 #MA11」の参加レポートです!
今回は Pepper はメイン2台、予備1台。いくつかのグループから Pepper 使用予定とのお話をいただきましたが、Pepper での開発作業のところまで行き着くことができたのは今回4名で構成された1チーム、チーム nonkata、ちなみに「のんかた」は鹿児島弁で「お酒を飲みにいくこと」だそうです。
ではアプリを紹介。作られたアプリは「nonly」
遠隔にいる一人でお酒を飲んでいる人たち同士が Pepper を通して会話できるというコンセプトのアプリです。
Pepper に話しかけた言葉がテキスト化されてクラウドに、同じクラウドサービスにアクセスしている別の Pepper がこれを読み上げることによって遠隔の人とコミュニケーションが取れるというものです。テキスト化された文字列と発信元の Pepper の名前を記録、自身が発信した情報は発話しない仕組みを設けることで、複数 Pepper 間での双方向対話を実現しています。
今回は サイボウズの「「kintone」の連携ボックス」 が使われました!
Kintone はサイボウズが提供するクラウド型Webデータベース。グラフィカルで扱いやすいユーザーインターフェースで簡単にクラウド上にデータベースを構築できます。サイボウズはこのクラウドデータベースに Pepper からアクセスするためのボックスライブラリ (kintone GET ボックス、kinone POST ボックス)を提供しています! 簡単に Pepper がクラウドと連携! 素晴らしいです!
今回は Pepper が聞き取りテキスト化された内容の保存場所として、kintone が使われました!
複数カラムのレコードを一つの kintone box から取得すると JSON 形式の文字列が渡されるようで、ここで渡された日本語の処理などに若干苦労されていたようですが、無事一連の仕組みは実装されました。2台の Pepper によるデモも Pepper の言葉の聞き間違いなど、愛嬌の部分も含め無事こなすことができました!
構想では 3D Depth カメラの情報をもとに飲む仕草を Pepper が認識して、Pepper もその真似をするとか、PersonSittingDown イベント、PersonStandingUp イベントを使って人の着席、離席を判断、会話モードの On/Off に使うなどの計画もありました。まだまだよりよいアプリにする余地はありそうですね。
今回は一人飲みしている人たち同士の Pepper を通した遠隔での会話というコンセプトのもと開発されたアプリでしたが、Pepper を通した緩い人同士の会話、色々応用できそうです。
チームは API 賞として Pepper 賞に加え Kiontone 賞も獲得しました!
これからも Pepper の開発プラットフォームとしての側面、どんどん推していきますよ!
(Pepper App Challenge 2015 Winter はあなたの挑戦を待っています)