はじめに
Pepper App Challenge 2015 winterへの応募時期も締め切りが近づいてきましたね!
アトリエスタッフの前田と申します。
App Challengeに参加してみたいけど
「なんだか自分には難しそうだな」という人や、
「Pepperの機能を自分で増やしたいけどApp Challegeを最近知ったから時間がない!」
という人向けに1週間でApp Challengeに応募できる方法を紹介します。
Pepper App Challengeは誰でも参加できる
Pepper App Challengeはなかなか専門的で難しそう、自分とは関係ないことでPepperのアプリは他の人が作ってくれる、そんなふうに思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
実際私もアトリエに出入りするまではそう思っていました。
ですが、いろいろなアイデアソン、ハッカソンを見てロボット関係者と話していくうちに、どうも専門知識があるから勝てるわけではないということがわかってきました。
というのも実際に出てきたアイデアを見てみると、Pepperに詳しいかよりもいかにロボットとの生活を想像力豊に膨らませられているかが重要なようです。
ジャンルそのものが新しくアプリはまだまだ少なく、スマートフォンの黎明期と同様にアイデアで勝てる状況があるように思います。
どんなアプリがこれからの世の中に受けるかもわからないため「自分が困っていること」「普段生活していてこんなことをしてくれたら良いな」というひとつのアイデアを形にすることで受賞の可能性は十分にあると思います。
ちなみに前回のファイナリストはプログラマーでは全く無かったり、アイデアソンで出したアイデアを1週間で固めて応募したものが賞を受賞しています。
これから1週間で応募できる手順を紹介していきます。
①Pepper SDKをダウンロードしてみる
Pepperを持っている人も持っていない人もChoregrapheという無料のソフトを利用することで簡単にアプリ開発を行うことができます。
以下に手順をまとめました
1.Aldebaran アカウントの登録
Aldebaranアカウントを作成してください。https://www.aldebaran.com/ja
右上の sign in をクリック、 アカウント作成 をクリックしてください。(既にアカウントをお持ちの方はサインインしてください。)
2.Aldebaran Developer Programへの登録
こちらのURLからDeveloper Programに登録します。
https://community.aldebaran.com/ja/developerprogram
3.メールでシリアルコードを確認
登録が無事終了すると「Developer Program 登録開始」というメールが届きます。
メールには開発ツール, Choregraphe の利用シリアルコードが添付されています。
4.Choregraphe(Pepper開発用SDK)のインストール
開発者先行モデル: 2.0.5、一般消費者モデル or 開発者先行モデル(CPUアップグレード済み):2.3.1
Software ページを開き。Choregraphe 2.3.1 をダウンロード、インストールします。
https://community.aldebaran.com/ja/resources/software
よくある注意点としては、Aldebaran アカウントを登録しただけではChoregrapheの最新版はダウンロードできないということです。
Aldebaranアカウントを作成した後に、デベロッパープログラムに登録することで各種ツールを手に入れることができます。
②どんな作品があるのか見てみる
Choregrapheが出に入ったらもうPepperのアプリ開発をする環境は整ったことになりますが、
実際に手を動かす前に、これまでにどんな作品をほかの人が考えられてきたか見てみましょう。
本ブログではこれまで行った様々なアイデアソンやハッカソンの様子を記事にしています。
今回のコンテスト向けに絞るとポイントは2つです。
1つは部門を絞ること。
今回は4つの部門を設けています。
- ベストインタラクション賞
- ベストエンターテイメント賞
- ベストライフスタイル賞
- ベスト介護福祉賞
2つは家の中にあることを想定することです。
アイデアソンでも家の中にあることが想起されるような作品が優勝していることが多かったです。
③導入資料を見てみる
さて、作ってみたいPepperが決まりましたら実際にPepper SDK(Choregraphe)を触ってみましょう。
本ブログでも様々なTipsを紹介しております。
http://pepper-atelier-akihabara.jp/archives/category/tips
その中に導入資料として役立つ、ワークショップの資料を公開しております。
ワークショップ #1
Pepper を喋らせたり動かしたりする、基本的なワークショップ。
こちらの資料は日頃アトリエ秋葉原で初めて来たお客様向けに講義している内容と同じものです。
このワークショップ#1資料ができれば基本的なPepperの機能がわかるはずです!
また、導入資料を読んだ後は、Pepperプログラミングの本を読んでみるのが良いでしょう。
10月頭にソフトバンクから出版されたものでネット上にもたくさん情報がありますが、それらが体系的にまとまっています。
④実際にPepperを触ってみる
Pepperがパソコンやスマホと大きく違うところに、実物に存在感があるというものがあります。
PCの画面で黙々と開発することも必要ですが、実際に触ってみることで様々なインスピレーションが得られるでしょう。
そこで、実機を持っていない方向けにアトリエ秋葉原では10月中は毎日Pepperを触って開発できる環境を用意しております。
スタッフも最大限サポートするので是非お越しくださいね。
以下からご予約が可能です。
⑤応募のポイント
Pepper App Challenge に応募するには、デモ動画と概要の説明(200文字以内)が必要です。
当然、伝えられる内容にも制限があります。
そこでいくつかのポイントがございます。
ポイントは「シンプルに機能を絞って」「複数出す」ことです。
これはアトリエ秋葉原スタッフの独断となりますが、壮大な構想にひきづられてアプリの方向性がブレたり、開発や実装が追いつかないよりは、目的を絞ってシンプルな機能のアプリとしたほうが完成度も高く、他の方にとっても分かりやすいアプリとなるようです。
前回のPepper App Challenge では、決勝に進めなかった方と通過できた方で大きな違いが1つありました。
それは作品の応募数です。
決勝進出者 2.12
応募者全体 1.12
上の数字は応募アプリ数の平均値です。
数多くアプリを応募したほうが決勝に選ばれる可能性が上がるのは当然のように思えますが、Pepperのように未知の可能性に富んだプラットフォームでは、1つのアイデアを深く追求するよりは、さまざまな可能性を考え応募してみたほうが良い結果となるようです。
最後に
なかなかプログラミングと聞くと難しそうに感じられる方も多いかと思いますが
今回のコンテストの特性を考えるとこれから1週間で始めた方も上位に入ってくる可能性は十分にあります!
また、応募するだけで、決勝観覧席の優先招待券や特製のノベルティもあるようです。
一度こだわりだすと、完成度の高いものを出さなきゃ、という気持ちになるかと思いますが
是非アトリエをうまく利用して応募してみてください。