9/23日に「Pepper 2016年ハッカソン総おさらい!junction asia/ Mizuho hack.作品発表展示会」と題したイベントを行いました。
その模様をお伝えいたします。
イベント概要
開発事例や、技術情報をもっと知りたいという声にお応えするために
ハッカソンに出場されたチームの方々に開発の過程や裏話を共有してもらいます。
今回は「junction asia」と「Mizuho.hack」というハッカソンで作られた作品を発表してもらいました。
「junction asia」とは今年の5月に行われたslush asiaのサイドイベントです。
slush asiaとはフィンランド発祥の世界最大級のスタートアップイベントですが、そのサイドイベントということもあり海外からの出場者やPepperを初めて触る方も多いハッカソンでした。
「Mizuho.hack」とは、みずほ銀行が主催で「Pepperと一緒に、全く新しい『銀行』というサービスを創る」というテーマで行われたPepper開発経験者が多く出場されたハッカソンでした。
Smapper
まず最初のプレゼンはjunction asiaに参加されたチームSmapperの高橋さんから始まりました。
SmapperはsmileとPepperを合わせた言葉。その当時熊本震災の直後だったことから、現地の人になにかできないかというアプリケーションです。
現場にいるPepperやMESHなどのセンサーから、笑顔かどうか、不快な環境でないかなどの情報をキャッチ。
ケアが必要な場所か判断材料としてNPOやボランティアに情報共有します。
ちなみに高橋さんはハッカソンでNode -REDというツールを使うことが多いそうです。
ビジュアルプログラミングで短時間でプロトタイプを作るハッカソンでは重宝するようですよ。
最後に、ハッカソンに個人で出場することのメリット、おすすめを説明してくれました。
ハッカソンをきっかけに仲良くなってアトリエにもたくさん来てくれると嬉しいですね。
Pepper Partners
続いてのプレゼンはチームYuka + Tomomiの野村さんです。
昨年のPepper app Challenge2015のファイナリストでもありますが、今回はjunction asia で作成されたアプリについてプレゼンしていただきました。
1:1のコミュニケーションもN:Nのコミュニケーションも対応できるようになっています。
ロボットと人とのコミュニケーションだけでなく、「ロボット同士のコミュニケーション」が今後活発な領域になるのではないかと。
ロボット複数台のコミュニケーションはまだこれからたくさん見たことのない可能性がありそうです。
junction asiaの作品紹介が終わった後に、WatsonとPepperの連携についても試している内容を発表してくれました。そちらの内容は野村さんが以下の記事としても公開してくれたのでご参照ください。
http://qiita.com/yuka_nm/items/31a66cec17c35d07919c
Watson Speech to Textを使ってPepperの音声認識機能を補完しています。
Pepperで録音したデータをWatsonにあげることでテキストに変換してもらっています。
これを利用して、ロボットのラップバトルにもチャレンジしています!
静かな環境で行う必要があるということでこの日は動画でのデモを見せてもらいました。
ハッカソン後の気づきをブラッシュアップして公開・共有までしてくれました。
KODOMO銀行
3番目の発表はMizuho.hack にてPepper賞を受賞したチーム「マッシュ&ルーム」の皆さんです。
こちらが発表に使われた資料です。
プレゼンテーターの尾崎さんが自身のブログで発表の詳細やイベントの様子を紹介してくれています。
もともとたくさんのハッカソンに出て入賞している有力チームです。
Mizuho.hack当日さながらの、熱量高いデモをしてもらいました。
最後は質疑応答をしてもらい、終了しました。
作品概要:http://hacklog.jp/works/47947
Great Teacher Pepper
最後の発表となったのがMizuho.hackで MIZUHO賞を受賞して、今後八重洲駅での展示も行うチーム「Pepper Investment School」です。
作品概要:http://hacklog.jp/works/47977
最初はみずほハックについて。ロボスタさんのレポートはかなり詳細に書かれています。
Pepper Investment Schoolチームの皆さんでみずほ賞を受賞しました。発表は1回目と同じく高橋さんに行っていただきました。
銀行は若者にアプローチできていない
若者は投資・金融を知る機会がない、という両者の課題を解決するために「学校で株の勉強をしよう」というコンセプトのアプリになっています。
Choregrapheのテクニックも途中で教えていただきました。
女子高生らしい動きを作ることに苦労したそうです。
ハッカソン中はそこを再現するより他のことに集中するように決めたそうです。
そういった思い切りの良さも大事ですよね。
ハッカソンの2日間だけでなく11月からの展示も待っています。
たまたま出会った人たちで組んだチームで刺激を与え会えたことも良かったと、高橋さんは話していました。
最後に
デモ展示ということで実際に発表者の皆さんと来場者の皆さんで交流していただきました。
「マッシュ&ルーム」の尾崎さん
「Yuka + Tomomi」の野村さん
「Pepper Investment School」の高橋さん
こういったハッカソンでのチャレンジングな取り組みを発表して頂く場をアトリエ秋葉原では今後も設けていきたいと思います。
情報の共有、ディスカッションの場としてアトリエが役立てればいいと思っております。