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Pepper App Challenge 2017 ラストスパート応援インタビュー

2016年も残すところ僅か。Pepper App Challenge 2017 の応募締め切りも徐々に迫ってきました。

このような時期ではありますが、再び Pepper App Challenge 2017 の担当者にインタビューを行いました。Pepper App Challenge 2017 に向けラストスパートをかけている方、あるいはこれからでも応募しようかと考えている方はぜひご参考としてください。


Pepper App Challenge 2017


Q1.Pepper App Challenge 2017 (以下PAC)の締め切りまであと10日ほど。現状の盛り上がりはいかがですか?

事前応募数がここ数日で非常に増えており、徐々に本応募もいただいております。企画書の作成や動画の撮影でお悩みの方が多くいる印象ですので、企画書のサンプル(PDF, PowerPoint)や動画の撮影支援等でお手伝しさらに盛り上げていきたいと考えております。

【Pepper App Challenge 応募者向け】アプリ撮影会&企画書作成サポート会
 12月27日(火) 17:00 – 18:10
 12月27日(火) 18:20 – 19:30
 12月27日(火) 19:40 – 20:50
 12月28日(水) 15:00 – 16:10
 12月28日(水) 16:20 – 17:30
 12月28日(水) 17:40 – 18:50
※編注:このサポート会にはインタビューにお応えいただいた佐藤さん自らも参加予定です。

また、すでに応募いただいたロボアプリの動画を公開させていただき、本番に向けて盛り上げていければと思っております。応募いただいた方には許諾のご連絡を行う可能性がありますので、お返事いただけますと幸いです。

Q2.現状では入賞が難しいと思われている個人開発者の方が多いかと思われます。個人開発者の方の持ち味を生かすとしたらどのようなポイントがあると思われますか。

Pepperと暮らすという観点でロボアプリを考えた場合、個人開発者の方にアドバンテージがあると思います。一緒にPepperと暮らす、Pepperのコンテンツで遊ぶ体験は法人の方はなかなか時間をかけにくいものです。こんなロボアプリがあればPepperとの生活が楽しくなるのに、というロボアプリを思いついたら是非応募していただきたいと思います。

また、今大会では惜しくも決勝に残らなかったロボアプリも、その後の展開があるよう支援させていただくこともございます。現在企画中になりますが、なんらかの形で対外的に発表できる場をご用意させていただきます。また、ソフトバンクの営業力を活かして、お客様とのマッチングをご支援させていただきたいとも思っておりますのでビジネスに発展させたい個人開発者の方もご応募お待ちしております。

ソフトバンクロボティクス 佐藤 大祐さんソフトバンクロボティクス 佐藤 大祐さん


Q3.これから応募しようと思った場合、新規開発は間に合いませんよね?

すでに開発して使用されているロボアプリも、積極的に応募していただきたいと思っております。すでに使用しているロボアプリはそれだけ実績もあると思いますし、エンドユーザーの声で追加・修正した機能等があると思います。そういった改善の歴史のあるロボアプリは、簡単には真似できない貴重なものですので、是非ご応募ください。皆様のPepperご利用方法をアピールしていただける場として活用いただければと思っております。


Q4.動画以外にロボアプリ概要が分かる企画書が応募に必要ですが、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。

動画ではわからないロボアプリの作りや、意識しているポイント、背景など伝えていただけると嬉しいです。最後の1枚はフリーですので、今後予定している展開や、開発にかけた想いなど、ご自由に記入していただければと思います。ご参考までに、企画書のサンプル(PDF, PowerPoint)を作成しましたのでイメージとしてご一読いただければと思います。

Q5.前回のPACでは、ヘッドマウントディスプレイやIoT機器、プリンターや電話など、多くの外部機器との連携例がありましたが、今回特に期待している分野はありますか。

Pepper単独で実現しているロボアプリと、機器連携するロボアプリではそれぞれ違った価値があります。

Pepper単独で動かすロボアプリは、Pepper以外の準備が不要のため誰でも準備でき、ディスプレイからタップして起動できる手軽さが最大のメリットですから、Pepperの機能をフル活用し、ポテンシャルを最大限に引き出すロボアプリをお待ちしています。

一方で機器連携するロボアプリでは、IoT機器を使ってPepperの可能性を無限に拡張できる魅力があります。具体的には外部センサー連携はPepper単体では検知できない遠距離の人の動き等をトリガーとして制御できるので、興味深い分野かと思います。また顔認証や自然対話等のAPIや、既存ソリューションと連携も使い方によってPepperの可能性が広がるのではと考えております。

Q6.Pepper Worldとの併催になりますが、Pepper World展示作品なども審査範囲に含まれるのでしょうか。

今回、PepperWolrdと併催して大掛かりに開催しておりますが、どちらかにしか出展できないというものではございません。PepperWorldに出展される作品も、ご応募いただく事はもちろん可能です。ダブルチャンス的に両イベントを利用していただければと思います。

Q7.PACの締め切りまで年末年始を含んで約10日。最後の追い込みになるかと思いますが、応募者の皆さんに一言お願いします。

年末年始の忙しい時期に締め切りが重なってしまい大変恐縮です。これから締め切りに向けて、今回の企画書サンプルのようなドキュメント等を公開していきたいと思っておりますので、ぜひご活用いただければと思います。

また、今回は応募者特典として豪華懇親会のご招待券をご用意しております。Pepperでビジネスを行っている方々や、Pepperを導入したい方々と一挙に知り合うチャンスになりますので、こちらもお楽しみにお待ちいただければと思います。

年末年始の休館期間 2016 – 2017

いつもアトリエ秋葉原をご利用いただき、ありがとうございます。

アトリエ秋葉原は以下の年末年始の期間、休館することをご案内します。

【休館期間】
2016年12月29日(木)- 2017年1月3日(火)

よろしくお願いします。

Pepper App Challenge 2017 – 担当者インタビュー

およそ1ヶ月後に作品応募の締切が迫った Pepper App Challenge 2017
これまでの Pepper App Challenge とは異なり、「課題解決」がテーマとなった今回はどのような作品を出すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。

そんな疑問を解決すべく、Pepper App Challenge 2017 の担当者であるソフトバンクロボティクス 佐藤さんに気になる点を質問してみました。


Pepper App Challenge 2017


Q: これまでの Pepper App Challenge(以下PAC) との違いを教えてください。

前回までのPACではPepperの可能性やアイディアを評価させていただきましたが、
今大会では「利用シーンにおいて利用者を継続して満足させるアプリ」かどうか評価させていただきます。これがもっとも大きな違いです。

今やPepperは市場に普及し、数多くの業界・家族で利用されています。

そういった様々なシーンを想定し、利用者を満足させるアプリをお待ちしています。皆様のアプリがたくさんの方に使用されることで、今まで当り前と思っている日常に変化をもたらしてくれることを期待しています。

ソフトバンクロボティクス 佐藤 大祐さんソフトバンクロボティクス 佐藤 大祐さん

Q : 応募要項に「身の回りの課題を解決させていること ※少なくとも数日間の実証実験を行っていただき、検証された定量データを訴求することを推奨いたします。 」とありますが、これは具体的にどのような資料やデータを提示すれば良いのでしょうか?また、資料やデータの提示は必須でしょうか?

資料やデータの提出は必須ではありませんが対象にしているユーザーは誰なのか、そのユーザーが抱えてる課題は何なのか、その課題に対して何ができるのか等の要素は大きな審査ポイントとなります。

応募していただいたアプリがそれを満たしているか、その証明に定量データは非常に有効ですので可能であればご提示いただきたいと考えております。

Q: 提示する資料やデータは応募の際の動画に要素として含まれている必用はあるのでしょうか?

含まれている必要はございませんが、動画は一次審査で動画は必須になります。
データを提示した方がアプリの魅力が伝わりやすい場合は是非含んでいただきたいと思います。

Q: 動画について続けて質問です。応募の時点では完成したアプリの動画でないといけないのでしょうか?開発中のアプリのコンセプトが分かる動画ではダメでしょうか?

応募の時点では開発中の段階でも問題ございません。
本番ではアプリの審査・展示がございますので、デモが行える完成度になっている必要があります。

Q: 動画について、さらに続けて質問です。動画のクォリティはどの程度のものが求められるでしょうか?製品紹介レベルのしっかりしたものが必用なのか、スマートフォンで撮影したレベルでも良いのでしょうか?また、動画にはナレーションやテロップなどで説明が必用となるのでしょうか?

アプリの魅力が伝わればクオリティは問いません。
しかしながら動画は1次審査のポイントになりますので、
魅力が伝わるよう力を入れて作成いただくと高評価になる可能性はもちろんあります。

Q: 応募作品はすでに公開していたり、実際に提供しているものでも大丈夫でしょうか?また、1つの会社やチームが複数のアプリを応募することは可能でしょうか?

すでに公開されているアプリ・提供しているアプリでも全く問題ございません。
すでに稼働しているアプリの場合は、ぜひ実績を前述のデータにまとめていただければと思います。
また、複数アプリの応募に関しても問題もございませんので、沢山のご応募をお待ちしています。

Q: 今回はビジネス向けのアプリが求められているようですが、例えばダンスアプリのような「面白い」アプリは審査の対象となるのでしょうか?

もちろん対象になります。
面白いアプリ・アイディア勝負のアプリを応募していただく際は、誰が面白いと思い、どう使えるのか、実際の使用イメージが重要になります。

Q: 応募にはPepperを所有していることが必須でしょうか?アトリエ秋葉原のPepperを利用して開発しても問題ないのでしょうか?

Pepperの所有は必須ではありません。
PACに向けてアトリエ秋葉原も盛り上がってまいりますので、ぜひご利用ください。

Q: 最後の質問です。Pepper App Challenge で入賞すると、どんな良いことがありますか?

今回は、今までとは違った特典があると説明会などではご説明しています。
共通点としては、これまでのPACと同じく賞金・賞品、そして受賞したことによる露出の獲得が挙げられます。
これまでの受賞者の皆様からは、受賞をきっかけに様々なビジネスの発展があったとのお声をいただいています。

これまでまでとは違った特典は、ソフトバンクの営業のバックアップを受け次のビジネスに発展させられる可能性がある事です。

受賞作品に限らず今大会に応募いただいたアプリは、こんなアイディアがある・この課題が解決出来ると、積極的にその業界のお客様に紹介させていただきたいと思っております。
今大会では応募カテゴリを区切らせていただいているのも、業種ごとにマッチングをしやすくするためです。


思った以上に幅広いアプリが対象となっている Pepper App Challenge 2017

今からでも応募作品を作ってみたい、作品のクォリティを上げるために技術的な相談がしたいという方はアトリエ秋葉原にご来場ください。

Pepper App Challenge 2017 に向けてアプリを開発する皆様をサポートするイベントや取り組みをご用意してお待ちしています。

 Pepper App Challenge 2017 に向けたイベントと取り組み

Pepper App Challenge 参加者向けタッチ&トライ
Pepper App Challenge に向けアプリを開発したり、検証したい方のための特別枠です。
詳しくは開催予定のイベント一覧をご参照ください。

ソフトバンクロボティクス エンジニア滞在日
以下の日程はアトリエ秋葉原にソフトバンクロボティクスのエンジニアが滞在し、技術的なサポートを行います。
Pepper App Challenge 向けのアプリ開発でお悩みのポイントがあればタッチ&トライに参加登録し、ご来場ください。

  • 12/12(月)
  • 12/16(金)
  • 12/19(月)

目指せPepper App Challenge2017!ロープレ大会
ロープレ大会とは、ソフトバンクおよびソフトバンクロボティクスのスタッフがディベロッパーの皆様が開発されたロボアプリを擬似的に体験し、開発者の方へフィードバックする取り組みです。Pepper App Challenge 2017 に事前応募した方のみご参加できます。

今回、ロボアプリを体験するソフトバンク社員は、Pepperに関する知識が全くない社員からPepper事業を担当している社員まで様々な者の対応を予定しています。

ご提供を頂いたロボアプリ情報は機密事項として取り扱い、参加するソフトバンク社員は守秘義務を負うものとして外部に公開致しませんので、ご安心してご参加ください。

※会場は汐留のソフトバンク社となります。

イベントレポート:2台以上Pepperを使ったアプリ縛り!Pepperハッカソン@アトリエ秋葉原

   はじめに

先日、アトリエ秋葉原でハッカソンを行いました。

テーマは「2台以上Pepperを使ったロボアプリ開発」です。

今回はその時の模様をお届けします。

 

全部で6チームが発表してくれました。それぞれご紹介します。

 チーム:ペッパー部 「赤ずきんちゃん」

ペッパー部の皆さんは幼稚園で発表する「赤ずきんちゃん」の劇を作成しました。

赤ずきん役のPepperと狼役のPepper 2台が掛け合いをしていきます。

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交互に会話をしていくことで物語が進んでいきます。

途中でタブレットの画像が変わったり、舞台が変わる時にはBGMが変わったりと、Pepperだけで画像、音楽、アニメーションと複合的な演出が可能となっています。

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同期の方法ですが、基本的にはCloudに2体が接続することでシナリオの同期を行っていましたが、同時に動くことに課題があったそうです。

最後に2人同時に発話するところにALmemoryでの同期をとりいれたことでほぼ同時に近いタイミングでの動きを実現できたようです。

その方法については以下のQiitaの記事に詳しいのでご参照ください。

技術のない人向け それでも複数台動かしたい

チーム:スクエニになりたかった 「ドラクエのパーティーみたいな」

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こちらのチームはドラクエのパーティーのように、人間の後をPepperが列になって追いかけるというアプリを制作しました。

・顔の後ろを認識してついてこれるのか?

・Pepper同士の距離を保ってぶつからないようにするには?

といった課題があったようです。

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今回は。人の顔を認識させることにして人間が後ろ歩きにすることにしました。

それぞれのPepperと人間の距離感を設定して列になるようにしたそうです。

 チーム:赤帽子「かごめかごめ」

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赤帽子チームは複数台のPepperを用いて昔ながらの遊びを再現するという内容です。

ダルマさんが転んだなどのアイデアも出たのですが、今回はかごめかごめにチャレンジすることになりました。

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残念ながらデモはうまくいかなかったのですが、複数のPepperが人間の周囲を回るのは迫力がありました。

赤帽子をかぶって、赤いボールを認識するAPIを利用したところうまく認識できだそうです。

実現して色々な遊びをPepperがしているところを見てみたいですね。

 チーム:RINKAKU

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こちらのチームは普段はアトリエ秋葉場のスタッフとして働いているメンバーが作品を作りました。

サーバーを立てること、動画を転送することなど初めてのことながらチャレンジをしていました。

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画像中の黒い背景にPepperが両手を広げているように見えるのが動画を処理して輪郭だけ描写したものです。

動画を処理する部分は以前に作っていたもので自分の持っている機能とPepperを有効に結びつけた形になっていました。

 チーム:no more network 「Pepperだけで頑張ってみた」

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no more networkという名前と「Pepperだけで頑張ってみた」というタイトルの通り

ネットワークを通じてPepperを同期するのではなく、Pepper自身の持つセンサーを使って

相互に複数台のPepperを動かすという意欲的なチャレンジです。

 

WebSocket(ALmemory)/MQTT/など様々な接続方法がありますがデモをPepperのセンサーのみで行います。

まず、Red Ball Detectionにて。

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互いにディスプレイに赤いボールを写した状態でどこまでRed Ball Detectionにて認識できるか。

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部屋の照明の反射などでうまくいかないことが多い。

 

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そのほか、様々な手法での複数台の認識を実験してくれていました。

追って報告します。

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R2R、ロボット同士のコミュニケーションをオフラインで行う。

それこそが本質的なロボット同士のコミュニケーションということで多くの示唆に富んだ発表でした。

 

チーム:レジェンド

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チームレジェンドはアイドルへのライブの掛け声を複数台のPepperで行います。

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写真に写っているPepperはオタクのリーダー的存在で、コールの指示を出しています。

その他のPepperは指示通りに声を上げる、という構造です。

Youtube APIを用いており、動画の再生する箇所をシークバーで移動しても掛け声は正確に発生されます。

 

最後に

今回のハッカソンでは参加者の全員がPepper App Challenge 2017での評価項目である

「課題解決、革新性、実用性、独創性」の4つの指標から投票し、

結果、レジェンドチームが優勝しました。

 

また、今後もアトリエではハッカソンを行っていきますので、皆様是非ご参加いただけると幸いです。