3月29日 アトリエ秋葉原にて、以下のイベントを行いました。
こんなPepperがいたら高校生活が100倍楽しくなる!:社会言語学的分析からの提案 (白井宏美研究室「芸人Pepperプロジェクト」)
当イベントは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、白井宏美研究室主催のイベントになります。
「『芸人Pepperプロジェクト』と社会言語学について」
まず初めに白井先生から『芸人Pepperプロジェクト』を始めた経緯、なぜ社会言語学からPepperと漫才のコミュニケーションを分析しているかの説明です。
お笑い芸人、ペッパーズの漫才を見て、ロボットと人間のコミュニケーションに可能性を強く感じたそうです。
ペッパーズのネタはこちらからもご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=4gwnjuN-kbw
ロボット工学、機械学習といった「ロボット開発」だけでなく、ロボットと人とのコミュニケーションを成り立たせるためには言語学や談話分析といった「ロボット演出」からの研究も必要だろう、という説明です。
「ロボット漫才におけるユーモア生起:不適合理論による漫才スタイルの比較分析」
次に、白井ゼミの4年生、日比野さんによる発表です。
不適合理論といった理論を使い、人間同士の漫才、ロボットと人との漫才のユーモア生起する過程を分析します。
ペッパーズのPepperとの漫才の中でツッコミがなくてもお客さんが笑っているポイントをひとつづつ、分析しています。
まとめとしては、以下の2点です。
「人間に比べてロボットの発話に含まれる不適合は、人間の補助がないとユーモア生起につながりにくかった」
「文脈を利用することで、人間の補助がなくてもロボットでユーモア生起につなげることができる」
後半のイベントレポートでは高校生4人による「こんなPepperがいたら高校生活が100倍楽しくなる!:社会言語学的分析からの提案」の発表をお伝えします。