Monthly Archives: 11月 2018

笑ッカソン2018 イベントレポート 後編

 2日目イベント風景

2日目は早朝から集まって、各チーム動画撮影に励んでいました。

アトリエの外の廊下を使ったり、

たくさんのPepperを使って撮影したり、

動画の編集の内容を考えたり、

セリフを吹き込んだりにしています。

大人と子供が協力して一つの作品を作り上げています。

 作品発表&講評

いよいよ午後からは作品発表と審査になります。

審査員のコメントと作品を紹介していきます。

Aチームの作品は「もしもペッパーに学校があったら」です。

「Pepperのこと全くわからない人が見てもちゃんと面白い」「技術わかっている人にウケる」
「他の3チームと比べると王道路線」「複数台のPepperが揃いすぎると裏にいるプログラマーの顔が見えてしまうことがあって、動きのタイミングが合わなくていいことがある」などの審査員のコメントがあり、

カット数多くて見飽きず、Youtubeに上げたときに一番映えるということで「Youtuberで賞」が授与されました!

Bチームの作品は「TIKTOKER PEPPER  #Tiktok #ロボット #ムーブカメラ #撮影裏側」です。

「動画の導入がいい。構成がうまい」「一番手軽にシェアしたくなる、みてみて〜って」
「おじさんがいるとやらない発想」「フォントが凝ってる」
「昨日の時点ではtiktok見てなかった大学生が、今日になって初めて触ってすぐ使いこなしててすごかった」などのコメントの後、

とってもかわいくて、今時。アナログなところが良かった。世界観が印象的。ということで「優秀賞」と「シェアしたくなるで賞」です!

Cチームの作品は「ロボ・ストーリー」です。

「最後の設定の表現が足りなかった」「現実、と非現実が混ざるのがもったいない」
「人間の演技力は一番うまい」といった改善点のコメントもありながら、

アトリエのロボットフル活用で、他のチームと違った雰囲気ということで「エキセントリック賞」です!

Dチームの作品は「Waiting Room」です。

「内輪ネタがなければ優勝だったかも」
「人間の声だけど、Pepperがしゃべってるとすぐわかるのすごい」
「アテレコがうまい」
「ちょっとした顔の向き、細かいところまでこだわっている」ということでディティール賞です!

審査員チームの作品は「もしもボクがPepperだったら・・・」です。

「表情すごくいい」「一般の人が歩いている中で撮影頑張った」
「審査員があえてPepperを使わないアンチテーゼ」
「一番映像らしかった。カット割り多かった」「何も疑問に思うことなくスーッと入ってくる」「Pepper一番触っている、技術もあるチームが技術を出さなかったのが良かった」ということで審査員特別賞が渡されました。

それぞれのチームに賞が授与されたので、賞状が手渡されました。

作品発表の後に全体討論として、作品の分析をし合うのが笑ッカソンの特徴です。

それぞれの作品の良かったところ、悪かったところや、ロボットの演出として得られるテクニックを共有します。

笑ッカソン2018は技術的に優れた人でなくても、アイデア次第で限られた時間だけで面白いことができるいい例になりました。
笑いという難しいテーマで、なかなか短時間では難しいことができたのは期待以上だったというコメントが多く集まりました。

 

「Pepper」と「笑い」がどうつながるのか、何に役立つのかピンとこない方も多いと思います。

笑わせることができれば怒らせること、悲しませること、喜ばせることも同様に考えることができる。

笑ッカソンは「人と良い関係を築けるロボットの存在ってなんだろう?」と追求して考える面白いイベントでした。

Pepperスタンプラリーを作ってみよう♪ワークショップ@名古屋を行いました

Pepperとスマートフォンを連携して「スタンプラリー」を行うアプリを作るワークショップを行いました。

会場はソフトバンク株式会社 名古屋事業所です。

 

商店街やショッピングモールなどでお客様がスタンプラリーを行いながら、
店舗を回遊し、クーポンも入手できるアプリを作ります。

 

 

講師は株式会社HappyHack 三鍋洋司氏で

PepperとICタグを検知するためのAndroidとプリンタ連携や

お仕事かんたん生成2.0とマイアプリの連携などを学びました。

 

今後も地方での開催も行っていき、Pepper開発を広げていきたいです。

 

Pepper × 「Arduinoファンもくもく会」を開催しました

ArduinoファンというArduino好きな方々が交流するためのコミュニティともくもく会を共催しました。

 

基本的には午前中から開催して、ゆるゆると集まって皆さん持ち寄ったデバイスの開発や情報共有など行っています。

 

Pepperの開発は初めてという方も多数だったので、説明中。

緊急停止ボタンや、後頭部の有線LANの接続箇所、レーザーセンサーなどの説明が一番盛り上がったのが印象的でした。

 

もくもく会の後は皆さんいま行っていることを発表、情報共有をして写真のように輪になるのがいつもの光景で面白いです

日本だとなかなか今は手に入らないといったニッチな情報が飛び交います。

 

Pepperとobnizの連携して、車輪の方向転換などコントロールするプログラム

小学生の参加者の前進して、進めなくなったら方向転換をランダムで行いウロウロと徘徊するPepper。

より詳細なレポートは主催の小暮さんも書いてくれていますので是非ご覧ください。

https://l-w-i.net/m/20181117_01.txt

 

ArduinoファンはFacebookグループでの情報交換も活発なので興味のある方はご参加下さい。

https://www.facebook.com/groups/arduinofun/

笑ッカソン2018 イベントレポート 前編

先日2018年11月3日と4日にかけて笑ッカソン2018というイベントをアトリエ秋葉原にて開催しました。

非常に盛り上がったイベントとなりましたので写真で振り返っていきます。

 

このイベントの目的は「世代を問わずロボットの新しい演出を考えること」です。

テーマは「笑い x Pepper x 映像」です。演出を考える上で「笑い」は「怒り」「悲しみ」にもつながるので一般的なテーマで、さらに今回Youtuberなど動画に触れる機会も増えていることから映像として表現することを目的になりました。

主催は慶應義塾大学SFC研究所上席所員/FCL代表の白井宏美氏です。白井先生は慶應義塾大学でゼミを開催しており、普段からロボットの演出を考えている学生が参加したこともこのイベントの特徴です。

ハッカソンといっても普段から考えている人も多くないテーマなので、いきなりチームに分かれるわけではなく初日の半分はインプットを行いました。

まず最初に、ゼミでPepperの動画作品を制作している学生達から、今回のイベントで想定している作品のイメージです。Pepperがまるで意思があるような作品を出来れば作ってほしいということでした。

続いては動画作成にあたってのメディア比較です。 YouTube Instagram TikTok Twitter などのメディアによる違いの分析です。

視聴者層の違いと視聴者の楽しみ方の違いなどを分析して共有してくれました。

動画制作にあたってのポイントの共有です。

Pepperの企画を考えるにあたって、ロボットだから完璧にできるように見せるだけでなくできないことに着目することでギャップが生まれ、企画になる。

動画制作にあたってはカット割の呼称があり、これらをチーム内で共有することで効率的に制作ができます。

またフレームの角度によっても威圧感を与えたり、怯えてる様子を取ることが出来たりして効果があります。

Youtuberのようにセリフの間を極力カットして、テンポを早める編集も最近は流行っています。TikTokなどのメディアの場合はスマホで撮影するので、縦長の画角になることが特徴です。これらの特性を考えて動画制作に入れると有効です。

実際にゼミの中で制作した動画の公開とそこで狙った演出効果などについても解説してくれました。

一つ目はメントスコーラ。これはYoutuberの定番のネタですが、なんでもできそうなイメージのロボットが何もできないというところに着目しています。

時事ネタと組み合わせたワールドカップも同じような効果を狙っています。

 

続いて今回の笑ッカソンは審査員が3名参加してくれており、審査員の実績紹介とパネルディスカッションを行いました。

まずはクリエイティブオルカの末宗佳倫氏です。ロボットダンスクリエイターという肩書きでロボットのサイズや環境問わず、ロボットダンスを多数作っているクリエイターです。

末宗さんはロボットの笑いというテーマにおいては、ロボットだけの世界ではなく人との関係で笑える楽しめる空気を「グルーブ感」と表現しそれを作って欲しいとおっしゃっていました。

続いてヘッドウォータースの渡部知香さんです。Pepperが発売される前から公式のアプリを多数制作しており Pepper 一般モデルの中のロボアプリも多く携わっています。

最後に坂下翔氏です。坂下さんを株式会社ワントゥーテンという企業に所属しており、多くのPepperの公式アプリの制作に携わっています。

Pepper最新事例に学ぶロボアプリ開発~豊かなUser Experienceを生むロボットユースケースデザインとフィールドテストによる現場改革編~ の4章の執筆も行っています。

このように実績多数の強力な審査員が集まってくれてイベントに厚みが出ました。最後に3人によるパネルディスカッションを白井先生のモデレーターにより行なってチーム分けに移っていきます。

写真から見てもわかるようにパネルディスカッションは非常に盛り上がりました。

後半ではチームに分かれて早速動画の素材取りに入りました。

1日目はここで終了です。2日目の模様については次の記事で公開します。

Pepperが募金を受付する実証実験を開始しました

アトリエ秋葉原ではPepperが9/6に発生した「北海道地震災害支援募金」を受け付けています。

募金Boxにお金を入れていただくと、Raspberry Piにつながった赤外線距離センサーで検知し、Pepperが募金のお礼とコーヒーをご案内します。

 

タブレットはお仕事かんたん生成2.0で、発話はすべてRaspberry Piからの指示で行っています。

募金箱を上から見ると、硬貨を入れる入口近くに赤外線センサーと、奥にRaspberry Piのケースが見えます。

 

立ちっぱなしでお声がけする募金活動って大変ですよね。

募金するときにも一声ありがとうと言ってくれると気持ちも違うのではないでしょうか。

少しでもPepperがお役にたてれば嬉しいです。

 

▼動画